
砥取家 土橋要造
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私は、家業の天然砥石採掘を継いでちょうど30年になります。
当時、丸尾山の近くにも、いくつもの砥石山があり、採掘が盛んで、地場産業としてすごく活気がありました。
残念ながら、現在は数多くあった砥石山のほとんどが閉山して採掘坑は陥没、樹木が繁茂し、当時の面影は全くなく寂しい限りです。このままでは、私が最後の採掘者になる可能性さえある状況です。
天然砥石は少量とはいえ、必需品として伝統産業の分野に深く根付いています。
京都にしか産出しない特産品として、鎌倉時代から800年の歴史に培われた天然砥石の良さと、その存在意義を踏まえて、歴史の灯を消さぬよう、体力が続く限り掘り続け、後世に良品を残したいと思っています。 |